久しぶりに「ナルニア国ものがたり」(C.S.ルイス作)岩波書店を読み返しました。
この本はナルニア国という異時限の世界にある国の生成から崩壊までの物語。この国では人間と同じように妖精や神話に出てくる動物、そしてものいう動物が一緒に自由に暮らしています。つまりファンタジーです。
物語は壮大でわくわくします。しいて言えば中世の騎士物語に現代の子供が絡んでその子供達が活躍する物語。そして自然描写が豊かです。きっとイギリスの自然を知っていたらその景色が眼前に浮かぶのではないでしょうか。
でも学生時代にこの本を読んだとき、名作だと聞いていたのですが、あまり面白く感じられませんでした。きっとこの本のテーマに違和感をもったのだと思います。
テーマは一言で言うと「愛と勇気」。この本の作者はキリスト教の信仰に基づいてこの物語を書いたそうです。ですからこの「愛」はフランス革命のスローガン「自由、平等、友愛」の愛です。私は今回読んで「キリスト教の神とはこういうものなのか」と思いました。私の感じたところでは、神は正義を貫くために勇気を要求し、正義を貫くために頑張っている人には暖かく寄り添ってくれます。でもとても厳しく甘えは許されない。そして「邪」とされたものは徹底的に排除します。日本で言えば勧善懲悪なのでしょうが、「邪」は初めから決まっていて改心などありえないようです。ふと、こういう考え方は立派ですが、よほど強くないと心が疲れるのではないかと思いました。
そしてもう一つ、特に学生時代に違和感を持ったことは人間、神話上の動物、ものいう動物だけがこの国の構成者で他のものいわぬ動物はただの食料だとしか思えないことです。「生きとし生けるものはすべて尊い」など曖昧模糊としたものを受け入れる日本的風土に育った私としては(決して実践しているわけではありませんが)このようにはっきり分けることに戸惑ってしまいます。この本では「すべて神が決めたこと」のようです。
この考えが現在問題になっている捕鯨の賛否、野生動物は保護し家畜である牛はステーキにしても良いという考えに繋がるのだと思いました。
今回、この本を読んで物語としてとても面白く感じました。特に登場人物がそれぞれ魅力的です。名作といわれるものは読むたびにその人の年齢、経験により受け取り方が違ってきて、でも面白く感じられるものだと思いました。そして人は変わらないというか、違和感はやはり同じなのですが、拒絶感はなく一つの考え方として捉えることができました。
これは感度が鈍くなったのではなく年の功だと自分では思っています。
2008年11月14日
毛越寺
「もうつうじ」と読みます。中尊寺の隣にあるお寺です。以前は中尊寺より大きかったそうです。
ここはお庭で有名で池は平安時代の様式をそのまま残しているのだそうです。義経も弁慶も見たのでしょうか。
ここはお庭で有名で池は平安時代の様式をそのまま残しているのだそうです。義経も弁慶も見たのでしょうか。

2008年11月12日
花巻
私にとって花巻イコール宮沢賢治です。
実際に行って、広々とした田園に遠くなだらかな山並みが望まれ、気持ちが穏やかになっていくような気がしました。
写真の並木を歩くと宮沢賢治の物語の中を歩いているようでした。
実際に行って、広々とした田園に遠くなだらかな山並みが望まれ、気持ちが穏やかになっていくような気がしました。
写真の並木を歩くと宮沢賢治の物語の中を歩いているようでした。


